出版社内容情報
《内容》 癌・心臓疾患・糖尿病をはじめとする慢性疾患の研究においては、死亡・合併症の発生など、ある事象が生起するまでの時間(生存時間)が評価のエンドポイントになることが多い。本書は「打ち切りデータ」の統計解析手法について、理論的基礎から解析ストラテジーまでを解説する。
内容説明
コックス回帰やログランク検定を中心に、理論的基礎からSASを利用した実行方法、解析ストラテジーまでを解説。
目次
第1章 生存時間解析の基本概念と基礎用語
第2章 生存関数のノンパラメトリックな推定と検定(LIFETESTプロシジャ)
第3章 コックス回帰とその応用(PHREGプロシジャ)
第4章 生存時間解析に関連した他のプロシジャ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユータス
1
ノンパラもしくはセミパラのモデルを中心とした生存時間解析の解説書。生存時間解析は判別分析や時系列解析に比べてイメージが湧きにくくなんとなく避けてきたが、この本を読んで生存時間解析が凄く豊かな表現力を持ちワクワクさせてくれる手法だと知り正直惚れてしまった。サブタイトルには「SASによる生物統計」とあるが、基本的な考え方と方法が解説されているので、SAS以外の統計分析ツールでも医学や薬学以外の対象でも難なく実行できるかと思う。統計モデリング一般にも随所で触れられており、回帰と検定の理解も深められる良書。2018/12/07