出版社内容情報
脳機能の基本的構成である神経回路網の構造と機能を病態を研究することによって,その正常の姿が正しく理解されるだろうという視点から書かれている.痴呆,大脳基底核疾患,運動ニューロン疾患,遺伝性代謝病,自律神経系障害,疼痛,脳浮腫を扱う.
目次
神経難病研究の意義(豊倉康夫)
Primary Idiopathic Cerebrovascular Amyloidosisについて(朝長正徳)
家族性アミロイドポリニューロパチーの新しい診断法の確立(荒木淑郎)
パーキンソニズムに対するDL‐またはL‐threo‐DOPSの効果機序の分析(楢林博太郎)
パーキンソン病の分子機構(永津俊治)
単一脊髄運動ニューロンの生化学的分析(加藤尚彦)
多系統萎縮症と自律神経障害(高橋昭)
疼痛とオピオイドペプチド(高木博司)
硬膜外通電による除痛効果(下地恒毅)
経時的にみた脳浮腫―病巣修復の第一過程で、脳形成機序の再現である(生田房弘)