目次
序章 いま、なぜ鵜飼なのか
第1章 鵜飼研究の到達点―何がどこまでわかっているのか
第2章 なぜ鵜飼が誕生したのか―野生種を飼い慣らす技術から考える鵜飼誕生の条件
第3章 前例なきウミウの産卵と鵜匠による手さぐりの応答―宇治川の鵜飼における二〇一四年のできごとから
第4章 ウミウの繁殖生態の変化と「技術の収斂化」―宇治川における四年間の繁殖作業を手がかりに
第5章 野生性と扱いやすさのリバランス論―育てたウミウの個性と鵜匠による介入の強弱
第6章 日本の鵜匠がウミウの生殖に介入しない理由―ウミウ産卵の要因をめぐる地域間比較研究
第7章 なぜ中国の漁師はカワウを繁殖させるのか―中国雲南省大理ペー族自治州の〓海における繁殖技術と生殖介入の動機から
第8章 鵜飼が生業として成りたつ条件―北マケドニア共和国ドイラン湖におけるマンドゥラ漁の事例から
終章 鵜と人間、かかわりの原理
著者等紹介
卯田宗平[ウダシュウヘイ]
滋賀県生まれ。国立民族学博物館人類文明誌研究部准教授、博士(文学)。専門は環境民俗学、生態人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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