出版社内容情報
近代日本社会に大学を生みだそうとしたとき、教師たちが学問を語りかけたのは日々を営む市井の人びとであった。東京大学、早稲田大学、慶應義塾…官立私立の枠を超え連環していった学術演説会や講談会の試みを活写し、現代もなお揺れ動く大学と社会との距離感をまなざす。
目次
序章 「象牙の塔」と「生ける社会」をめぐる大学理念
第1章 理想の大学像を求めて―東京大学法理文三学部演説会
第2章 啓蒙事始め―東京大学理医学講談会
第3章 最高学府の使命と向き合う―帝国大学大学通俗講談会
第4章 梓の心を受け継いで―東京専門学校の同攻会演説会
第5章 建学精神と経営基盤の確立へ向けて―早稲田学校の巡回講話
第6章 私立大学の矜持―早稲田大学巡回教育
第7章 連帯する大学人
終章 結びめからみえた日本近代大学像
著者等紹介
菅原慶子[スガワラケイコ]
東京大学大学院教育学研究科教育学研究員。博士(教育学)。2009年東北大学文学部(社会学専修)卒業、同年より東京大学事務職員として勤務。2021年東京大学大学院教育学研究科博士課程(大学経営・政策コース)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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