内容説明
この自然界でもっとも目を引く造形、それは骨。ゾウがみずからの巨体を支える、コウモリが暗闇に羽ばたく、モグラが地中を掘り進む、ヒトが抽象思考する。動物の特徴的な能力を支えるのは骨格だ。本書は、動物の骨格を描いた多数の美しいイラストレーションを掲載し、その多様な形、大きさ、構造が、いかに動物の生きかたとリンクし、いかなる進化の歴史を辿ってきたのかを読み解く一冊である。
目次
1 骨とは何か?
2 基本的な骨格
3 骨格の役割―守る、支える、食べる
4 運動
5 前肢の働き
6 骨格構造の進化
7 古代の動物
著者等紹介
カーク,アンドリュー[カーク,アンドリュー] [Kirk,Andrew]
英国リバプール在住。オックスフォード大学卒業後、出版社での長年の勤務を経て文筆家に。古代史や思想家ソローの研究書をはじめ、これまでに6冊の著書がある
布施英利[フセヒデト]
1960年生まれ。解剖学者、美術批評家。東京芸術大学・大学院美術研究科・博士課程修了(美術解剖学専攻)。学術博士。東京大学・医学部助手(解剖学)等を経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ふう
10
イラストだけだけど、読みごたえたっぷり。人間…動物から恐竜まで骨とは何か?から始まり、骨格の役割や進化の流れ、そして用語集や地質年代表に骨格目録と至れり尽くせり。いやーこれで1800円は安い!格安! できたら実際の写真版の別冊が欲しい。もしあったら倍は出せる(4000円くらいまでなら即決)。2018/06/07
むらさき文鳥
3
骨格が写真でなくイラストなので見やすい。魚、鳥、カエル、人、恐竜など様々な骨を機能別に紹介。最後の目録も親切。骨の動きを想像できる緻密なイラスト、系統だてて書かれた説明も簡潔で分かりやすい。(図書館本)2018/01/31
リュー
1
頭蓋骨を見ただけで科や視力や食性が分かるとは。足を見れば狩りのスタイル、出土が多ければ家畜化された等も分かる。骨格の造形美に気づいた矢先、ますます魅力にはまりそうです。2022/01/19
yooou
1
こういう本大好きです2019/02/28
はらいた
0
大急ぎで読む 読むというよりみる ド文系の自分にはその骨がどこの骨か、わからず、じっくりとよめなかった ただ、ほねおもしろい コウモリの骨格、ヒトの骨格とにてる〜2023/06/23