出版社内容情報
日本の近代教育は欧米の知を導入しながらも,日本の国民教育であらねばならなかった.鈴木雅之,吉田熊次,海後宗臣の言説とその背景の文脈に分け入り,教育勅語に代表される,国民の道徳,国民の情操を教化する制度としての日本近代教育の淵源に再照明をあてる.
目次
共通教化の概念
残賊の神勅の解釈史
国学における事実問題
共通教化の析出
東京と大教院
大教院の教化基準
日本教育史学の成立
吉田熊次教育学の成立と教育勅語
国民道徳論と井上哲次郎不敬事件
宗教的情操論の矛盾
日本精神論と芸術学
「皇国ノ道」概念の機能と矛盾
著者等紹介
高橋陽一[タカハシヨウイチ]
1963(昭和38)年兵庫県神戸市生まれ。1988(昭和63)年3月東京大学教育学部教育学科卒業。1993(平成5)年3月東京大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。1997(平成9)年4月武蔵野美術大学専任講師着任、助教授を経て、教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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