出版社内容情報
EPA(経済連携協定)に基づく外国人看護師(フィリピン・インドネシア・ベトナム)について,EPAの締結の経緯,日本語教育制度,受け入れ側の対応など,日本の保健医療福祉を現場にどのように外国人看護師は導入され,現状はどのように運営されているのか,多角的な視点から分析する.
目次
外国人看護師と、送出し国、受入れ国の現状
1 外国人看護師の受入れとEPA制度(二国間経済連携協定の締結の経緯と来日を目指す外国人看護師たち;EPAプログラムと日本語教育の諸相;文化によって異なる看護の「正解」―国家試験の模擬分析から)
2 外国人看護師の日本での生活(インドネシア人看護師らをめぐる摩擦と共生、生活適応―来日初期を中心に;温かい支援と厳しい現実―日本で働くフィリピン人看護師たち;介護職になった看護師たち)
3 EPA制度に基づく外国人看護師の受入れを問いなおす(受入れ側から見たEPA外国人看護・介護職―10年後の経済評価;経済連携協定と看護師の国際移動―「ダブルスタンダード雇用」をめぐって)
4 外国人看護師の帰国とポストEPA(帰国後に見るEPA制度の課題―帰国理由・滞日満足度・帰国後の現状の分析を中心に)
おわりにかえて―コロナ禍と外国人看護師
著者等紹介
平野裕子[ヒラノユウコ]
長崎大学生命医科学域保健学系教授
米野みちよ[ヨネノミチヨ]
東京大学東洋文化研究所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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