出版社内容情報
青森県六ヶ所村のむつ小川原開発は,核燃料サイクル施設の立地と全国の放射性廃棄物の集中を帰結した.現代日本の地域開発と原子力政策の問題点が凝縮する当開発の全体像を,現地調査の成果を踏まえ,社会学の視点から初めて総合的に解明.
目次
1章 むつ小川原開発問題の経過と概要
2章 核燃料サイクル問題の経過と概要
3章 国際的な視点からみた核燃料サイクル計画と日本の原子力政策
4章 開発の性格変容と意志決定過程の特質
5章 大規模開発以前の地域社会
6章 開発過程と人口、経済、財政の変化
7章 六ケ所村の地域権力構造と開発過程
8章 大規模開発下の地域社会の変容
9章 地域社会の変容と再構築
10章 核燃反対運動の構造と特質
11章 女性の環境行動と青森県の反開発・反核燃運動
12章 日本の地域開発史における六ケ所村開発の位置づけ