出版社内容情報
「近代家族」は経済の発展に貢献したが,その帰結として,個人にとっての家族へと変貌し,家族はその様相を一義的に示し,その姿を鮮明に描くことを困難にさせるほどに多様化した.グローバルな変化を背景に家族の変貌をたどる.
内容説明
社会学の実証的な研究の成果にもとづいて、きわめて重要な転換期を迎えている現代日本社会を、多様な領域にわたって解明し、21世紀に向けての展望を示すシリーズ。本巻では、日本社会のアクチュアルな分析、人間的な価値、総合的な視野、21世紀のグローバル・スタンダードへ、近代のゆらぎ、個人化する家族を取り上げた。
目次
1 総論・日本の家族の「近代性」―変化の収斂と多様化の行方
2 結婚と出生の社会人口学
3 企業主義と家族
4 戦後日本の親子関係―養育期の親子関係の質の変遷
5 愛情装置としての家族―家族だから愛情が湧くのか、愛情が湧くから家族なのか
6 現代家族の変動過程と家族ライフスタイルの多様化―任意制家族の生成に向かって
7 戦後日本におけるライフコースの持続と変化―1914‐58年出生コーホートの結婚と家族キャリア
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