出版社内容情報
コロナ・パンデミックをはじめとする災禍の時代。露わになる格差の拡大、社会の分断、民主主義の危機などに、私たちはどのように立ち向かうのか。社会学理論の知見やデータをもとに、第一線の社会学者たちが未来へ向けて発信する市民へのメッセージ。
内容説明
コロナ・パンデミックは、世界が抱えていた課題を顕在化・増幅させた―。格差の拡大、社会的弱者への対応の不備、社会的孤立、ジェンダーの不平等、そして民主主義の危機。この時代に現出した諸問題に、社会学が正面から取り組み、強靱な民主主義社会の未来を展望する。
目次
1 災禍が拡大した格差と孤立(コロナ・パンデミックと雇用格差;コロナ・パンデミックとジェンダー格差;コロナ・パンデミックと教育政策;コロナ・パンデミックと住宅問題;コロナ・パンデミックと日本の自殺)
2 民主主義社会のゆらぎと危機(コロナ禍は民主主義国への評価を低下させたか;新しい介入主義に市民社会はどう対峙するか;危機に瀕する民主主義―ヴァイマル共和国の歴史から考える;民主主義の二つのかたちと日本の選択―小論文教育から考える価値観と市民像;社会のゆらぎと社会理論のゆくえ;文化戦争と文系学問の危機)
3 未来をどのように創るか(“生”を包摂する社会へ―ケアとジェンダーの視点から;モビリティーズと“共”の社会理論;持続可能な民主主義へ向けて;ウィズコロナ、ウィズAI時代の民主主義と社会学5.0の誕生;災禍の時代を超えて―孤立から語り合う世界へ)
著者等紹介
有田伸[アリタシン]
東京大学社会科学研究所教授
筒井淳也[ツツイジュンヤ]
立命館大学産業社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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