出版社内容情報
AI社会が現実となりつつある中、人・社会は今後どのように向き合うべきなのか。本書は、インクルーシブな社会、人間とAIの関係性、AIの脅威、AIと社会の共存という4つのアプローチを中心に、複数の角度からAIと社会の関係性を見つめ、その未来を見通す。
目次
1 インクルーシブな社会をつくる(言語にまつわるバイアスと自然言語処理;権力装置としてのVR;発達障害を見える化するAI;AIとジャーナリズム)
2 人間らしくあるために(AIと労働市場;AIと共存する民主主義的主体に向けて;AI時代の五感と身体;人間らしい言語処理モデルの開発)
3 AIに潜む脅威(越境する身体―AI時代の国際移動の管理;リプロダクティブ・ヘルス/ライツの尊重とAI―水俣病と『殺人出産』から考える日本の最先端生殖医療の未来;歴史博物館におけるAIと歴史証言;アルゴリズムバイアスと南北問題―AIガバナンスの厄介な問題)
4 ともに生きるためのビジョン(想像と創造の循環からうまれるAIとポピュラーカルチャーの未来;AI/アルゴリズムとインターセクショナルなフェミニズム;AIを描いてみよう!―メディアの隠喩的理解を育むワークショップ;AIのELSIとガバナンス―科学技術社会論の観点から;科学技術と権力―AIがもたらすマイクロ権力のあぶく)
著者等紹介
板津木綿子[イタツユウコ]
東京大学大学院情報学環教授
久野愛[ヒサノアイ]
東京大学大学院情報学環准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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