出版社内容情報
「良い研究」のための「筋の良い調査」の実際を、豊富な実例と目からウロコの解説でわかりやすく解説した社会調査テキスト。
質的・量的の別なく「筋のいい調査」の条件を,豊富な研究と,目からウロコの用語(概念)解説によって,はじめて学ぶ人にもわかりやすく語るテキスト.見たいものだけをみる安直な「アンケート」を脱し,私たちを発見に導く社会調査への入門.
序――対話としての社会調査
第I部 2つのトライアングル
1章 不思議の国の「アンケート調査」――リサーチ・リテラシーを目指して
2章 リサーチ・トライアングル――筋の良い社会調査の条件
3章 リサーチャー・トライアングル――社会調査における分業と協働
第II部 リサーチ・デザイン
4章 漸次構造化アプローチ――リサーチ・トライアングルの時間軸
5章 問いを育てる――筋の良いリサーチ・クェスチョンの条件
6章 仮説をきたえる――筋の良い「仮の答え」の条件
7章 リサーチ・デザイン――社会調査における計画と創発
8章 サンプリング――標本調査のサイエンス&アート
(以下下巻)
第III部 個別技法
9章 測定
10章 実験
11章 サーベイ
12章 フィールドワーク
13章 既存資料
第IV部 調査報告書
14章 報告書をまとめる
終わりに――チェシャ猫が消えてしまう理由
【著者紹介】
佐藤 郁哉
佐藤郁哉:一橋大学大学院商学研究科教授
目次
第1部 ふたつのトライアングル(不思議の国の社会調査―リサーチ・リテラシーを目指して;リサーチ・トライアングル―「筋の良い」社会調査の3要件;リサーチャー・トライアングル―社会調査における分業と協働)
第2部 リサーチ・デザイン(漸次構造化アプローチ―リサーチ・トライアングルの時間軸;問いを育てる―筋の良いリサーチ・クェスチョンの条件;仮説をきたえる―筋の良い「仮の答え」の条件;リサーチ・デザイン―社会調査における計画と創発;サンプリング―標本調査のサイエンス&アート)
著者等紹介
佐藤郁哉[サトウイクヤ]
1955年宮城県に生まれる。1977年東京大学文学部心理学科卒業。1984年東北大学大学院博士課程中退(心理学専攻)。1986年シカゴ大学大学院修了(Ph.D.)(社会学専攻)。2000‐01年プリンストン大学社会学部・客員研究員。2013年オックスフォード大学日産現代日本研究所・セントアントニーズカレッジ客員研究員。現在、一橋大学大学院商学研究科教授。専攻は組織社会学、社会調査論。著訳書『暴走族のエスノグラフィー―モードの叛乱と文化の呪縛』(新曜社)(1987年度国際交通安全学会賞受賞)、Kamikaze Biker:Parody and Anomy in Affluent Japan(University of Chicago Press)(Choice誌1993年優秀学術図書)、『現代演劇のフィールドワーク―芸術生産の文化社会学』(東京大学出版会)(AICT演劇評論賞、第43回日経・経済図書文化賞受賞)、『組織エスノグラフィー』(共著、有斐閣)(2011年度経営行動科学学会優秀研究賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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