出版社内容情報
社会制度、そして身体と生のバリアフリーとはなにか。東京大学のプロジェクトが発信するバリアフリーのためのガイドブック。
社会制度のバリアフリーは,科学の進展だけでは実現せず,また新しい問題の地平をひらきもする.人口内耳,障害者雇用制度,リハビリテーション……,立場によって目標が異なるばかりか,「争われる」バリアフリーすらある.東京大学のプロジェクトが発信する,現代社会の「バリアフリーのテキスト」.
序章(中邑賢龍)
第I部 バリアフリー・コンフリクトの実状
第1章 バリアフリーはなにをもたらしたのか?(中邑賢龍)――「能力」の保障・代替・増強のいま
第2章 役立つはずなのに使われない……――支援技術の開発と利用の狭間(巖淵 守)
第3章 人工内耳によって「ろう文化」はなくなるか?――ろう者の言語権・文化権と「音を聞く権利」を両立させる(大沼直紀)
第4章 障害者雇用って本当に必要なの?――制度の功罪と雇用の未来(岡 耕平)
第5章 読み書きできない子どもの難関大学進学は可能か?――障害学生への配慮と支援の公平性(近藤武夫)
インターミッション:「障害者」って誰?
第II部 バリアフリー・コンフリクトの論理
第6章 障害者への割引サービスをずるいと感じるあなたへ――「公平性」をめぐるコンフリクト(飯野由里子)
第7章 障害者のアートが問いかけるもの――「表現」をめぐるコンフリクト(田中みわ子)
第8章 裁かれない人がいるのはなぜか?――「責任」をめぐるコンフリクト(星加良司)
第9章 聴覚障害者のアイデンティティ・トラブル――テクノロジーの利用によって生じるコンフリクト(中野聡子)
第10章 「回復」と「代償」のあいだ――身体変容によって生じるコンフリクト(熊谷晋一郎)
あとがき
読書案内
コラム多数(上田一貴、大河内直之、ほか)
【著者紹介】
中邑賢龍:東京大学先端科学技術研究センター教授
内容説明
物理的障壁だけでなく、制度、文化、意識の衝突や対立にあえて焦点を当てたひと味ちがう“バリアフリーの教科書”。
目次
第1部 バリアフリー・コンフリクトの実情(バリアフリーは何をもたらしたのか?―「能力」の補償・代替・増強のいま;役立つはずなのに使われない…―支援技術の開発と利用の狭間;人工内耳によって「ろう文化」はなくなるか?―ろう者の言語権・文化権と「音を聞く権利」を両立させる;「障害者雇用」って本当に必要なの?―制度の功罪と雇用の未来;読み書きできない子どもの難関大学進学は可能か?―高等教育における障害学生への配慮と支援の公平性)
第2部 バリアフリー・コンフリクトの論理(障害者への割引サービスをずるいと感じるあなたへ―「公平性」をめぐるコンフリクト;障害者のアートが問いかけるもの―「表現」をめぐるコンフリクト;裁かれない人がいるのはなぜか?―「責任」をめぐるコンフリクト;聴覚障害者のアイデンティティ・トラブル―テクノロジーの利用によって生じるコンフリクト;「回復」と「代償」のあいだ―身体変容によって生じるコンフリクト)
感想・レビュー
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いとう
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