出版社内容情報
世界の人口は,先進諸国における少子化と高齢化,途上国の人口爆発というトレンドを描きながら,21世紀の半ばには約90億人に達すると予測される.本書は,最新の国連データを駆使して,21世紀には飽和状態になる世界人口の動向をグローバルにとらえ,起きうる問題とその解決方向を提示する.定評ある概説書の全面改訂新版.
目次
第1章 世界人口の動向
第2章 人口推計の方法
第3章 死亡率低下とその要因
第4章 出生力低下とその要因
第5章 人口構造の変化と高齢化
第6章 人口都市化
第7章 国際人口移動
第8章 人口と資源・環境
第9章 人口政策
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PapaShinya
1
この本自体は良い本です。が、自分が目を通したのは1986年初版で、データが古すぎます。日本の出生率低下が問題になり始めた頃で、人口減少も起こっておらず、第2転換論も出ていない時代の書です。読むなら2016年刊の第2版です。中公新書でもOKです。が、初版と第2版の両方を比較して、初版での推測がどの程度当たっており、理論もどの程度修正されたか、1国の人口変化、世界の人口変化がどのようなスピード・形態で起こるかを見るのは、重要です。そういう論文を読むより、同じ著者の本書の2つの版を比較する方が有益だと思います。2023/11/26