出版社内容情報
教育(心理)学は教育の役に立っているのか――現場に真摯に向き合い,学習者を支援するカウンセリング,教えあう学びの場をつくり,検証することから研究を産みだしてきた著者らの軌跡を,その方法論から実践のひろがりまでを余すところなく示す.
目次
心理学と教育実践を結ぶために―「実践ベース・アプローチ」とは
第1部 実践ベースの研究をどうすすめるか(実践のフィールドをもつには;実践ベースの研究の発表の場)
第2部 自らの教育実践を研究にする(学習者の言語的説明を重視した認知カウンセリング;教訓帰納に着目した認知カウンセリング―教科をこえた「学習方略の転移」はどのようにして起こるのか;読解の個別学習指導における相互説明―対象レベル‐メタレベルの分業による協同の効果を探る;教えあいを促す高校の学習法講座;小学校と研究者が連携した授業改善の取り組みとその分析;教師の失敗は近接する授業の改善にどう活かされるか;英語の歌とCG政策を融合した「遊びと学びゼミナール」の試み)
第3部 自らの実践を通して基礎研究を生む(テスト形式は学習方略にどう影響するか;効果的な予習を実現するためには;教訓帰納は学校でどう指導できるか;数学力構成要素の測定と指導法開発;図表をかきながら考える学習者を育てるには;科学的に考えるために必要な知識・スキルとは;英語リスニング学習の改善に向けて)
著者等紹介
市川伸一[イチカワシンイチ]
1953年生まれ。東京大学文学部卒業。文学博士。埼玉大学、東京工業大学を経て、東京大学大学院教育学研究科教授、認知心理学を基盤にした教育のあり方を研究している。日本教育心理学会理事長、日本心理学諸学会連合理事長、中央教育審議会教育課程部会委員等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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