内容説明
少子社会を乗り越えるための処方箋。企業・労働組合への調査などをもとに、人びとの労働や生活環境の現状を実証的・多角的に分析。就労か出産・育児かの三者択一を迫らない、子育てにやさしい社会に向けて、よりよい政策、企業のあり方を提案する。ワーク・ライフ・バランス研究の最前線。
目次
問題意識とまとめ
第1部 現代の働き方と家族形成(少子社会における働き方―現状と課題;働き方と家族形成の関係)
第2部 人びとの家族形成と働き方の社会的・経済的背景(成年層の子ども数の実態;ワーク・ライフ・アンバランスはどこで起こっているか―出産ペナルティと女性の就業継続;妻の学歴・就業と出産行動;母親の就業が女性労働供給に与える影響について―独身者と既婚者の調査を用いて)
第3部 ワーク・ライフ・バランス推進施策と生活形態(企業の両立支援策と労働時間―組合調査による分析;働き方と両立支援策の利用;夫の家事時間を決定するもの;両立支援制度が男性の生活時間配分に与える影響)
第4部 ワーク・ライフ・バランス推進施策と家族形成(労働時間や家事時間の長い夫婦ほど出生率は低いか;両立支援策と出生率―労働組合への調査から;待機児童の存在と出生の関係)
両立支援策への示唆―少子社会を超えて
著者等紹介
樋口美雄[ヒグチヨシオ]
慶應義塾大学商学部教授
府川哲夫[フカワテツオ]
福祉未来研究所代表(前国立社会保障・人口問題研究所部長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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