出版社内容情報
わが国における外国人労働者の実態把握と現行法制の問題点を整理し,さらに欧米諸国の経験を参考にしながら,雇用,住宅,教育,家族,社会保障の各分野にどのような影響が現れているか,また社会的統合政策がどの程度成功を収めているかを具体的に検証する.
内容説明
本書は、当研究所が平成元年度から平成2年度にわたって行った2年計画の研究プロジェクト「外国人労働者と社会保障」の成果をとりまとめたものである。
目次
第1部 外国人労働者に対する社会保障制度の枠組み(外国人労働者とわが国の社会保障法制;経済のグローバル化と年金・税制;日米年金通算協定の在り方;滞日外国人の生活不適応および健康問題と保健・医療;アジア諸国の移住労働者とかれらの社会保障保護)
第2部 各国における社会的統合政策(スウェーデンにおける外国人受け入れ政策―地球市民権の試み;アメリカ合衆国の移民政策と労働市場―1986年移民法改正を中心にして;西ドイツのトルコ人;社会政策における移民の扱い―イギリスの場合;オランダの移民労働者と社会的統合政策;EC統合と定住外国人の将来―EC諸国民と非EC諸国民との差異に着目して;国際間労働移動のマクロ経済的効果と社会保障)