出版社内容情報
1954年の第五福竜丸被爆事件から60年。事件をめぐる報道記事、医学データなど多岐にわたる貴重な資料を収録。新装復刊。
ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験により焼津のマグロ漁船第五福竜丸が被ばくした事件について,医学・統計の各種データや報道記事などをまとめた資料集の新装復刊(初版1976年).平和を希求する運動のなかで収集された当時の資料は,1954年3月1日の事件発生から60年目を迎えた現在においてもなお捉え返されるべき貴重な記録である.
新装版にあたって(川崎昭一郎・公益財団法人第五福竜丸平和協会代表理事)
序にかえて(美濃部亮吉)
第五福竜丸のおしえ(三宅泰雄)
第1編 1954年3月1日ビキニ水爆実験
第2編 第五福竜丸と乗組員の被災をめぐって
第3編 ビキニ水爆実験に対する内外の反響
付録
【著者紹介】
三宅 泰雄
三宅泰雄:元地球化学研究協会理事長
檜山義夫:元東京大学名誉教授
草野信男:元東京大学教授
目次
第1編 1954年3月1日ビキニ水爆実験(ビキニ水爆実験とその背景;水爆実験の影響)
第2編 第五福龍丸と乗組員の被災をめぐって(被災状況;乗組員の症状経過と久保山氏の死亡;乗組員および国内外の人びとの手記・手紙;焼津市の状況;被災問題に対するアメリカの態度;日本政府の被災対策)
第3編 ビキニ水爆実験に対する内外の反響(国民世論;原水爆禁止運動のもりあがり;文学・芸術・評論;海外の反響)
著者等紹介
三宅泰雄[ミヤケヤスオ]
1908‐1990。1931年東京大学理学部化学科卒業。1931年北海道大学理学部助手。1935年中央気象台技師(気象・海洋化学研究)。1946年気象研究所地球化学研究所長。1957年東京教育大学教授(理学部化学科)カリフォルニア州立大学客員教授。1968年日本地球化学会会長。1972年地球化学研究協会理事長。理学博士
檜山義夫[ヒヤマヨシオ]
1909‐1988。1934年東京大学農学部水産学科卒業。1949年同大学教授(農学部)。1969年同大学名誉教授。1972年日本水産学会会長。農学博士
草野信男[クサノノブオ]
1910‐2002。1933年東京大学医学部医学科卒業。1940年東京大学伝染病研究所助手。1952年同助教授。1962年東京大学伝染病研究所教授。1970年停年退職。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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