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内容説明
「夜のビジネス」の世界市場規模は55兆円。世界の「夜のオンナ」たちが稼いだお金の行方を探る。
目次
第1章 搾取される開発途上国の「夜のオンナ」たち(開発途上国の男性優位社会が売春を促す;タイの「夜のビジネス」はベトナム戦争の遺産 ほか)
第2章 合法と規制の狭間で揺れる先進国の「夜のビジネス」(先進国の「夜のビジネス」の仕組み;米国デンバーで買春するとテレビで顔と名前が晒される ほか)
第3章 日本の「夜のオンナ」最新事情(締め出される「風俗案内所」;わいせつDVD販売に対する規制も強化 ほか)
第4章 世界同時不況と「夜のオンナ」(金融危機が「夜のビジネス」を直撃。エコ割引の登場;カジノの収入減がセックス関連産業にも影響 ほか)
第5章 「セックス税」導入のススメ(「タバコ税」「酒税」のように「セックス税」を;「セックス依存症」という恐ろしい病気 ほか)
著者等紹介
門倉貴史[カドクラタカシ]
1971年神奈川県生まれ。エコノミスト。95年慶應義塾大学経済学部卒業。銀行系シンクタンク、生保系シンクタンク等を経て、2005年にBRICs経済研究所を設立、同研究所の代表を務める。09年度同志社大学大学院非常勤講師。ラジオNIKKEI「マーケット・トレンド」木曜日レギュラーコメンテーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小鈴
6
ほんまでっかTVのコメンテーターでもある著者。新宿ブックファーストで特集してたので興味本意で読んでみたが、浅い考察ながらも世界各国の様々な事情を知ることができた。売春を認めている国がいかに多く、まさかオーストラリアの売春宿運営会社が上場してたりとか、ね。意外に北欧各国は規制強化して売春禁止したり、コンドーム無償配布でHIV感染抑制に成功したモデル国がタイだったり。最後に著者はセックス税導入を主張する。そんなん税金ありえない!?…………それがあるのです。ドイツのケルン市。財政難の日本も導入してみませんか!?2010/10/13
Seiya Suzuki
4
経済を考える上で、アングラのマネー事情は無視できない。性欲は食欲・睡眠欲と並ぶ三大欲求の一つとされており、その欲を満たすためのサービス・商品が生み出すマネーは膨大だ。日本では夜のオンナが稼ぎ出すおカネの総額が11兆円にも昇るという。世界の総額では55兆円だ。開発途上国では、外貨獲得の手段としてセックス関連産業が合法または非合法で横行している。先進国の観光客がセックスツーリズムなどを通しておカネを落としていくと言う仕組みだ。また、先進国のマフィアなどの闇勢力が、途上国で聖関連のお店を経営している場合もある。2013/07/17
shigoro
4
どこの国でもお盛んなですな。途上国の搾取的なシステムはなんとかしないといけないな。先進国の場合は規制を緩くするか、引き締めるかだが、どっちも一長一短のようだね。どっちにしろ、夜のビジネスを必要としてるのは男女とも同じである。しかし安全や風紀・倫理・人権など問題も山済みではある。2011/05/10
stroatman
2
途中で間を置いたせいで半分くらいは記憶にないけど、風俗が合法な国が多かったのが意外だった。違法にすると逆効果なのは確かにその通りだよなぁ。。普段目にしない界隈の話でとても興味深かった、テーマ選択の勝利2015/09/16
ジョルジョ
1
売春を非合法化しても、所詮、地下に潜るなら合法化して、税金を取ったほうが良いと思う、さらに、そこで働く人たちの人権、健康を守ることも可能。それにしても、日本は非合法なのか?この産業は日本では、かなりオープンな感じ、ギャンブルもそうだが、まったく、非合法なのか、合法なのか分からない。2015/03/14