出版社内容情報
有意義な活動をしているのに運営が苦しいNPO.一方で「要らない」と言われるNPOも.日本のNPOは,立ち上げの熱気から,社会のニーズに正しく対応し有効な資源交換ができるような“インターメディアリ”(仲介)を必要とする段階に来た.そのカギとなる非営利組織の評価方法・評価体制から考える.
内容説明
NPOに人材・資源を適切に配分し、ニーズのある所につなぐ機能、「インターメディアリ」。実践的でイノベイティブな評価方法から考える。
目次
1 イントロダクション―NPOのミスマッチ問題(社会とNPOのミスマッチ問題:「進化」する課題)
2 NPOと社会をつなぐ―インターメディアリとは何か(ミスマッチの解決とインターメディアリ事例;インターメディアリはどう機能するか ほか)
3 NPOの評価はどのように行うか―理論と実践例を学ぶ(NPO評価とは何か;評価手法の展開:歴史的な展開と現在 ほか)
4 インターメディアリの設計―社会装置としての機能と方向性(インターメディアリに求められる評価;インターメディアリに求められるもの)
著者等紹介
田中弥生[タナカヤヨイ]
慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。(株)ニコン、笹川平和財団、国際協力銀行を経て、東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻・国際プロジェクト寄付講座、助教授。国際公共政策博士(大阪大学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mashi
0
欧州での展開も知りたかったです。2017/09/19
river125
0
2章の途中で挫折したが、その中で紹介されるドラッカーの言葉が良かった。 知識社会の到来。知識ワーカーの台頭。組織のために働くのでなく、自分の知識を生かすために組織と働く。それゆえの流動性。一方で、帰属意識が持てる場も欲しいし社会貢献もしたい。その受け皿となるべきはNPO。……ドラッカーも読まなあかんか。 で、本書の方は、NPOと社会(資源提供者とサービスを受ける者)とのミスマッチを解消する、インターメディアリという組織の重要性と評価方法について論じたもの。 ボランティアをしたいが、どこに行けば良……2011/10/22