出版社内容情報
グローバル経済の進展とテクノロジーの進化は、SDGsの概念やフィンテックを生み出し、世界経済は大きく変貌した。これからの日本の金融システムの可能性とリスクについて、東京経済研究センター(TCER)において第一線の研究者たちが新しい問題意識で取り組んだ研究成果として披露する。
目次
序章 本書の課題と概要
第1部 決済手段と決済システム(日本の家計による支払手段選択―キャッシュレス決済推進の政策的論点;信用経済と決済システム―新しい電子通貨は銀行預金に代わる決済手段になりうるか)
第2部 銀行業の変貌と課題(日本の銀行業の変貌―所得データに基づく分析;ポストコロナ時代の地域金融機関の役割―金融を超えた企業支援のための課題)
第3部 ハイテク化する資産市場(21世紀の日本の株式市場―電子化・高速化による変遷;株式投資における曖昧さ回避行動―米国と日本の株式市場データを用いた分析)
第4部 企業金融とコーポレート・ガバナンスの挑戦(機関投資家の非同質的特性とESG―日本企業の長期投資とCO2排出量から;日本型コーポレート・ガバナンス―金融・内部ガバナンスの制度的補完性と進化;全社的意思決定としての企業保険の意義―理論と現状分析をふまえた課題と将来展望)
第5部 資本のミスアロケーションとマクロ経済への影響(日本企業の資金調達―ゾンビ企業・無借金企業の存在;金融制度と危機対応―企業救済に関する理論と政策の課題)
終章 関連する研究テーマと今後の研究課題
著者等紹介
祝迫得夫[イワイサコトクオ]
一橋大学経済研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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