内容説明
対米依存しつつも、アメリカとは一線を画するカナダ経済の独自性を、州経済の多様性と自動車産業を中心として、鮮やかに描き出す。第21回カナダ出版賞受賞作。
目次
第1部 カナダ経済の概観(現代カナダ経済の特徴;外国資本の導入による発展―カナダ連邦成立以後から小麦ブームまで;工業化の急速な進展―第一次世界大戦から第二次世界大戦まで;高度成長から自由貿易へ―第二次世界大戦後から現在まで;世界金融危機の影響―2008年の経済不況)
第2部 各州における経済的特質(州別の国内総生産と雇用;州別の貿易の特徴)
第3部 自動車産業にみる多国籍企業の投資活動(ビッグ・スリーの隆盛―1980年代前半まで;日系自動車メーカーの台頭とデトロイト・スリー―1980年代後半以降;デトロイト・スリーの凋落と財政難―2008年の経済不況)
著者等紹介
栗原武美子[クリハラタミコ]
1986年ブリティッシュ・コロンビア大学大学院、Ph.D.1987年カナダ・ヨーク大学、助教授。1992年東洋大学経済学部専任講師、同助教授を経て、現職。1998‐99年オックスフォード大学、客員研究員。2008‐09年トロント大学、客員研究員。現在、東洋大学経済学部教授。『現代カナダ経済研究―州経済の多様性と自動車産業』で第21回カナダ出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
15-61 ★5 貴重本 GDP.米国の1/10.面積は世界2位 ウラン オイルサンド(重油の前段階のビチューメン) チタン プラチナ アルミ…二位多数。今、オイルサンド!新掘削採取法が確立され石油価格低下。対米で1/3に。 日本はロシア、湾岸諸国と長期契約のため高止まり。 対米依存しつつも、 日本やヨーロッパ連合との経済関係を強くすることで、アメリカとは一線を画すカナダ経済。 その独自性を、州経済の多様性と自動車産業を中心に描き出す。 日本のカナダ研は文学、歴史、政治は活発だが、経済、経営、経済地理2011/09/09
Kenji Ogawa
1
自動車と天然資源に依存する経済2013/08/16