出版社内容情報
1990年代以降,日本経済は「失われた10年」と言われる長期停滞に陥ってきた.供給サイド,主に生産性や企業の利潤率の低下にその理由を求めながら多様なデータに基づく定量的な分析を行い,日本経済を望ましい方向へ導く政策判断の基礎を提供する.
目次
序章 投資行動の変容とグローバル化の進展からみた長期停滞
第1章 日本経済の長期停滞
第2章 設備投資理論の進展と実証分析の多様化
第3章 設備投資変動と産業連鎖
第4章 金融環境の変化と設備投資変動
第5章 過剰設備、過剰債務、設備投資行動
第6章 IT投資活性化の要因―JIPデータベースを利用した国際比較と実証分析
第7章 IT革命と生産性への寄与
第8章 アジア諸国の均衡為替レート
第9章 景気循環の国際的波及
第10章 持続的貿易黒字と為替レート変動
著者等紹介
宮川努[ミヤガワツトム]
学習院大学経済学部教授。独立行政法人経済産業研究所ファカルティー・フェロー(社)日本経済研究センター主任研究員。1978年3月東京大学経済学部卒業。専攻はマクロ経済学、国際マクロ経済学、日本経済論。主要著書に『日本の企業投資と研究開発戦略』(鈴木和志との共著。東洋経済新報社、1986年(第29回日経・経済図書文化賞受賞))など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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