出版社内容情報
イギリス政府が二度にわたる戦争遂行にともなって展開した農業政策を労働政策との関連で解明する.膨大なイギリス公文書館史料をもとに丹念に追跡し,第二次大戦後にも影響を与えたこの時期の農業政策,賃金政策の全容を剔抉する.
内容説明
本書は国家の経済活動への不介入を原則としたイギリスで、第一次大戦を契機にして農業政策が実施され、一旦は自由放任主義に戻ったものの、1930年代以降農業政策が積極的に進められ第二次大戦にいたった過程を描き出す。次いで第二次大戦中の農業政策の展開過程を詳細に追う。
目次
第1章 第一次大戦と農業問題
第2章 オタワ協定と農業政策
第3章 1930年代の農業経営と農業政策
第4章 戦時農業政策の展開
第5章 戦時労働政策
第6章 最低賃金と1940年の農産物価格調整
第7章 物価安定政策と農業最低賃金の引上げ―1941年
第8章 農産物価格政策―1942,43年
第9章 年次価格審議―1944,45年
第10章 戦後農業政策の確立―1946,47年
第11章 終わりに
著者等紹介
森建資[モリタテシ]
1948年生れ。1971年国際基督教大学教養学部卒業。1973年東京大学大学院経済学研究科博士課程入学。1977年同上単位取得退学。1981年広島大学経済学部助教授。1983年東京都立大学経済学部助教授。1988年東京大学農学部助教授。1994年東京大学経済学部教授。1996年東京大学大学院経済学研究科教授
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