出版社内容情報
今日の日本経済が直面する諸問題の原因を,従来のマクロ経済学が前提した「価格の硬直性」にではなく,むしろ「価格が必要以上に変動しすぎていること」に求め,一般物価水準と資産価格の大きな変動を伴うマクロ現象を様々な角度から考察する. 日経経済図書文化賞受賞
内容説明
従来のマクロ経済学に大きな変容を迫る激しい現実経済の動きに対応した新たな分析枠組みを提示する試み。気鋭の著者によるオリジナリティーあふれる画期的考察。
目次
第1章 インフレーションとマクロ経済学
第2章 錯覚と経済変動
第3章 動学的不整合性―マクロ経済学におけるゲーム理論的アプローチ(1)
第4章 国際政策協調―マクロ経済学におけるゲーム理論的アプローチ(2)
第5章 内生的景気循環理論―内生的な経済変動
第6章 サン・スポット均衡の理論:内生的な経済変動2
第7章 near‐rationalityと価格変動
第8章 情報の非対称性と株価の乱高下