出版社内容情報
第一部において,比較経営史の方法を,経済発展と企業者活動,組織の経営史的考察等をテーマに論じ,研究の枠組を提示する.第二部では,アメリカ,イギリス,日本,インド等のビジネス・システムを考察し,日本経営を考える際の基本的視点を与える.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yu01
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前半は経営史学の方法論。企業者活動と文化・経済・組織の関係を史学として捉え直す。分析レベルを国にしているので、広範な各国史も同時に研究してきたとか。学際を地で行く著者の視点は抽象度が高く、バランスが良いと思う。後半の諸論では、例えば経営理念を価値体系・行為の形式として、企業目的の在り方・利潤観・労使関係観・社会的責任などから1~2世紀スパンで国際比較。この全体感はなかなかない!と思う。本書は経営史学会の創設から退官までの論文集で格闘してきた跡がみえるよう。方法論と共に育つのが社会科学だよなあと改めて。2013/08/06
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