採用面接論―無意味論を超えて

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  • サイズ B5判/ページ数 240p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130403177
  • NDC分類 336.42
  • Cコード C3034

出版社内容情報

そもそも人材採用の面接で分かることとは何か。面接が正統性を持つ評価につながる方法とは何か。1980年代までを支配した「面接無意味論」を脱し、20世紀後半から今世紀に至るまでに、面接が意味ある方法へと進化した背景には何があったのか。構造化面接法、面接者配置法、知的能力やパーソナリティを含む非認知的特性の構成概念研究などの面接理論の現代思想史をレビューしつつ、日本における採用・就職慣行とそれが変化しつつある現在において「会って話す」意味とその手法を考える。

内容説明

人材採用の面接で分かることとは何か。面接が正統性を持つ評価につながる方法とは何か。構造化面接法、面接者配置法、知的能力やパーソナリティを含む非認知的特性の構成概念研究などの面接理論の現代思想史をレビュー。変化しつつある日本の採用・就職慣行において、「会って話す」意味とその手法を考える。

目次

変化する日本の採用・就活―その本質とは
第1部 面接研究の見取り図(面接の構造―選抜研究の視角;選抜の正統性―意味ある面接とは何か)
第2部 面接の現代史(20世紀史―面接無意味論の支配と歴史的転回;21世紀史―構造化面接からパーソナリティなどの構成概念の時代へ)
第3部 面接で分かること(採用面接による人事評価予測―入社前後4年間の追跡調査;採用面接の信頼性と構成概念―入社前後4年間の追跡調査)
面接設計論の展望―ポスト新卒一括採用時代に向けて

著者等紹介

鈴木智之[スズキトモユキ]
名古屋大学大学院経済学研究科産業経営システム専攻准教授。名古屋大学経済学部経営学科准教授。慶應義塾大学総合政策学部卒業。東京工業大学大学院社会理工学研究科人間行動システム専攻修士課程、同博士課程修了。博士(工学)・人間行動システム専攻。アクセンチュア株式会社マネジャー、wealth share株式会社代表取締役社長、東京大学大学院情報学環特任准教授などを経て現職。主な著書に『就職選抜論―人材を選ぶ・採る科学の最前線』(中央経済社、2022年。経営行動科学学会賞;優秀事例賞受賞。日本の人事部HRアワード2022書籍部門入賞)、『ワークプレイス・パーソナリティ論―人的資源管理の新視角と実証』(東京大学出版会、2023年。日本の人事部HRアワード2023書籍部門入賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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明るいくよくよ人

1
採用試験を学術的に扱う書籍は日本では少ないようなので、貴重な資料である。 Ⅰ部・Ⅱ部に記載された現状の整理やサーベイは、大変参考になった。Ⅲ部の実証研究については、研究としても希少で興味深い知見がある。一方、特定企業の結果から、日本企業への話に一般化しているのは、やはりちょっと難があるようにも感じる。 参考文献を見てると、日本語文献でレビューを受けているような文献がほぼないので、この分野の研究がいかに国内で遅れているかがわかる。採用活動に関わる人は、一読しておくべき本化と思われる。2024/11/24

ico

1
2023のことも書いてあって良い。専門活用インターンなら3年3月で内々定を出してもいいんだ。 流動型・結晶型知能。結晶型は速攻で出ない。 組織・個人にも原因はなく就職選抜に問題がある可能性、は面白いと思った。 人事評価から考えないと「リーダーシップ」「挫折」とかの話が採用に繋がるのかもわからない。 外向性、情緒安定性、開放性がダメだから落とす、というのは良くなさそう? 一般知的能力、職務知識、高潔さ(vs. CWB)、誠実性(パーソナリティ)、特に1と3?日本での妥当性はない シチュエーショナルとojt。2024/10/12

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