内容説明
「“過去と現在の主”レイストリン・マジェーレ。われは魔道士なり」“暗黒の女王”に仕え、その降臨をもくろむドラゴン軍による世界制覇が目前に迫った、竜槍戦争後期のクリン。“鮮血海”の大渦巻に兄と友らを置き去りにして、ドラゴン・オーブの力で一人だけ脱出したレイストリンは、アスティヌスから“鍵”を得て、自分の命をすすりとる、大魔術師フィスタンダンティラスの存在に気づく。シリーズを通して語られずにいた謎―魔術師レイストリンがいかにして強大な力を得て、“過去と現在の主”になりえたか―が、今はじめて明かされる!闇に堕ちて闇にあらがう、レイストリンの魂の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイゼナハ@灯れ松明の火
19
海外TRPG小説の草分け、『ドラゴンランス戦記』の欠けたるパーツを補完する『ドラゴンランス秘史』の最終巻。〈過去と現在の主〉、ローブの色を赤から黒へ染め変えた魔術師レイストリンが、『戦記』の終盤で一人難を逃れてから、話の大詰めでいきなり強力な魔術師となってランスの仲間たちの前に現れるまでの間の物語が描かれています。『戦記』を読んでた当時、あまりの唐突感に頭を悩ませた覚えのある自分には、思わず膝を叩きたくなる納得の出来栄え。非情にして誇り高いレイストリンの孤独な戦いを改めて読むことができて幸せでした。2010/11/16
Book Lover Mr.Garakuta
12
もう一度原書に挑戦したいですね。面白い作品でした2019/06/26
こめっこ
12
ドラゴンランス戦記で一番好きなキャラクターレイストリンの話だったので読みました。これを読んで、戦記を読むとラストの彼の印象も違ったのでは。彼はやはり、魅力的な人物です。2012/06/25
Book Lover Mr.Garakuta
11
ドラゴンランスにおける魔法使いの位置づけ渋い。知的好奇心をくすぐられる本だ。自分が魔法使いをすればこうはいかないと思う。2019/07/05
そら
2
改めて【戦記】から読み進めてきたけど、現在入手出来る翻訳された作品のラストを飾るのに相応しい、魔術師レイストリンを中心にした話。 【戦記】の5巻6巻の裏側を補足しています。 如何にして【過去と現在の主】となったのか? 【戦記】にあった謎が解かれます。 それにしても、こんなにいい作品なのに、【ドラゴンランス】は出版社に恵まれなかったな~2014/07/16
-
- 和書
- 朝起きてぼくは