出版社内容情報
世界各国で実施されたコロナ対策の経済政策は、感染が収束した後のポストコロナの世界で、その副作用が新たなグローバルリスクとして出現することが懸念されている。リスクをいかに測定するかを考察し、コロナ・ショックが直接投資や国際商品市場や株式市場に与えた影響を実証的に分析する。
目次
第1部 グローバルリスクとその影響(グローバルリスクの構造変化―グローバル金融リスクと政策不確実性の構造変化の検証;グローバルリスクとサプライ・チェーン―政策リスクの増大と国際貿易秩序;米国金融引き締めの国際波及効果―世界的なドル高と株安、および信用リスク評価悪化;中国の不動産業界の金融リスクと安全網―中国恒大集団の流動性問題を例に;欧州経済のリスクとEU経済戦略―新型コロナウイルスおよびウクライナ戦争による影響の検証)
第2部 グローバル市場の構造変化(アジアへの直接投資―コロナ禍における日本企業の動向;国際商品価格の決定要因―地政学リスクと国際的流動性の影響に着目して;グローバルリスクが株式市場に与えた影響―新型コロナウイルス感染拡大を考慮した実証分析;ポストコロナにおけるグローバルリスク)
著者等紹介
小川英治[オガワエイジ]
一橋大学名誉教授、東京経済大学経済学部教授。1957年北海道生まれ。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(商学)。専門は国際金融論。一橋大学大学院経営管理研究科教授を経て、現在に至る。1986~88年ハーバード大学経済学部、1992年カリフォルニア大学バークレー校経済学部、2000年9月国際通貨基金調査局で客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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