出版社内容情報
国民国家の形成過程において社会の思想的・規範的基盤がいかなる作用を及ぼしたか、また、その動的過程とその帰結において、制度や理念にいかなる変質が生じ、いかなる形で前代の思想的遺産が保存・継承されたのか。近代日本の精神史を丹念に追い、国民国家の基底となる思想の核心をつかむ。
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目次
プロローグ―国民国家とは何か
第1章 国体思想の構造―中華・日本・西欧
第2章 明治立憲体制の確立
第3章 明治立憲国家の完成と個人主義の誕生
第4章 思想史としての大正
第5章 「超国家主義」から「世界史の哲学」へ―戦前昭和思想の位相
第6章 敗戦・占領・講和―何が変わり、何が変わらなかったのか
エピローグ―戦後思想の空間
著者等紹介
常木淳[ツネキアツシ]
日本大学経済学部教授。1959年生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程中退、ブリティッシュ・コロンビア大学Ph.D.(経済学)。大阪大学社会経済研究所教授を経て現職。専門は公共経済学、法の経済分析など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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