出版社内容情報
戦後日本の高成長期(1945-1980年代)の産業発展を,豊富な史料をもとに実証的に明らかにする.個別企業にまで立ち入り,企業間や企業内部の競争や協調を視野に入れ,官民挙げての産業政策にも目を配り,日本産業史研究の新たな地平を切り拓く.
目次
日本の産業発展―高度成長期を中心に
第1部 伝統的産業の革新的適応と変貌(綿紡績業の変貌と企業行動―1955‐85年;戦後北米向け陶磁器輸出における輸出カルテルの実態―1954年のバンブーチャイナ問題を事例として;高度成長期の大都市商店街の発展)
第2部 重化学工業化の進展(1950・60年代の軽機械工業―概観;汎用コンピュータビジネスの戦略と組織―日本電気のケース;エネルギー産業と規制―電力業と石油産業の比較;自動車産業における協力会の形成と展開―三菱自動車名古屋製作所の1960年代後半から70年代)
第3部 金融・所有構造のあらたな展開(都市中小企業金融の主体形成―『名古屋商工名鑑1967年版』による取引金融機関の考察;株式相互持ち合いの形成と解体―21世紀における日本企業の株式所有構造の進化)
著者等紹介
武田晴人[タケダハルヒト]
1949年東京に生れる。1972年東京大学経済学部卒業。東京大学助教授、教授を経て、三井文庫常務理事・文庫長、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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