出版社内容情報
これまでの経営学習論の研究成果を紹介・総括し,さらには独自の実証的な調査データを駆使して,組織経営における有効な人材能力形成施策を展望する定番書が,書き下ろしの新章「リーダーシップ開発」を加えて装いも新たにリニューアル刊行.
内容説明
2020年代だって、戦略的な「人材育成の再構築」をしてほしいグローバル化の進展や労働市場の流動化に対処する、日本企業の新たな人材育成のあり方を探索し、海外でも活躍できる日本人マネジャーの適応と革新を展望する。「リーダーシップ開発」を加えて、好評定番書が装いも新たにリニューアル。
目次
第1章 本書の概観
第2章 経営学習論をめぐる社会的背景
第3章 組織社会化
第4章 経験学習
第5章 職場学習
第6章 組織再社会化
第7章 越境学習
第8章 今後の研究課題:グローバル化に対応した人材育成の模索
補章 リーダーシップ開発
著者等紹介
中原淳[ナカハラジュン]
1975年北海道に生れる。1998年東京大学教育学部卒業。2001年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中途退学。2003年大阪大学博士号(人間科学)取得。2006年東京大学大学総合教育研究センター助教授。2007年東京大学大学総合教育研究センター准教授。現在、立教大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とある本棚
4
著者が元々教育学の専門と言うこともあり、経営学に軸足を押しつつも学習科学や教育工学的な視点が随所に見られる。本格的な専門書であるものの内容は比較的読みやすく、分析部分を読み飛ばして結論だけ読んでも得られるものはあると思う。個人的には経験学習の章が自身の専門と関わりがあり興味深かった。2021/12/13
ぽりま
3
ビジネス分野における学習(経営学習)に関するアカデミックの研究内容の全体像を示した本。増補版としてリーダーシップ教育に関する記載も追加。2022/04/28
Go Extreme
3
経営学習論をめぐる社会的背景:経営課題としての人材育成をめぐる社会的背景 戦略的人材育成の再構築 経営学習論の青写真 組織社会化:組織社会化と学習 組織社会化プロセス OJT指導員が果たす役割 経験学習:経験と学習 経験学習研究の展開 経験学習の実態 職場学習:職場学習の定義 職場学習の先行研究 職場学習の実証的アプローチ 越境学習:越境学習 主要な社会的ニーズ 越境学習の実態 越境をめぐる社会的実験 今後の研究課題―グローバル化に対応した人材育成 リーダーシップ開発:企業におけるリーダーシップ開発の実際2021/03/28
ǝsnɹɐu
2
職場や組織における学習プロセスについて。組織社会化は、新入社員が組織文化、価値観、行動規範を学び、必要な技能と知識を獲得する過程のこと。経験学習では、実務経験を通じてスキルを磨き、内省を通じて学習を深める。職場学習では、日常の業務遂行の中で、同僚やツールとの相互作用を通じて、実践的な知識とスキルを自然発生的に習得する。越境学習は、組織の枠を超えた環境での学習を指し、新たな視点や技能の獲得を促す。組織再社会化は、異なる組織文化への適応過程を示し、個人が新しい環境において成功するために必要な能力を獲得する。2024/03/19
Mika Otomo
1
一言で言うと、面白かったー!人事の現場での関心事がアカデミックな視点で記載されていて、目が爛々!FACTに基づき、事象をとらえる大切さを再認識できましたー!2022/07/20