出版社内容情報
機能不全に陥った企業の人材育成の実態を考察し、経営組織の中核的人材の能力形成に展望をひらく。
長期化する不況の下,日本企業の人材育成は危機に瀕し,再構築のときを迎えている.いまこそ,どうしたら有能な人材を育成できるのかを模索すべきときである.これまでの研究成果を紹介・総括し,さらには独自の実証的な調査データを駆使して,組織経営における有効な人材開発・人材育成施策を展望する.
第1章 本書の概観
1 本書の目的/2 本書で用いるデータ/3 本書の構成/4 小括
第2章 経営学習論をめぐる社会的背景
1 「経営課題としての人材育成」をめぐる社会的背景/2 戦略的な「人材育成の再構築」へ/3 経営学習論の青写真/4 小括
第3章 組織社会化
1 組織社会化と学習/2 組織社会化プロセス/3 組織参入時の学習においてOJT指導員が果たす役割/4 小括
第4章 経験学習
1 経験と学習/2 経験学習研究の展開/3 経験学習の実態に迫る/4 小括
第5章 職場学習
1 職場学習の定義/2 職場学習の先行研究/3 職場学習への実証的アプローチ/4 小括
第6章 組織再社会化
1 2つの組織再社会化/2 中途採用者の組織再社会化/3 小括
第7章 越境学習
1 越境学習/2 越境学習の深層に存在する主要な社会的ニーズ/3 越境学習の実態に迫る/4 越境をめぐる社会的実験/5 小括
第8章 今後の研究課題:グローバル化に対応した人材育成の模索
1 グローバル化と人材開発/2 結語
【著者紹介】
中原 淳:東京大学大学総合教育研究センター准教授
内容説明
新入社員をいかに育成すればいいのか?いかなる経験を付与してマネジャーを育成するか?若手社員が育つ職場とはどのような特徴をもつか?中途採用の社員をいかに育成するか?組織外で開催される勉強会・交流会でいかに学ぶか?海外勤務における日本人マネジャーの適応と革新を促すものは何か?理論とデータに基づく人材育成の模索。戦略的な「人材育成の再構築」へ。グローバル化の進展や労働市場の流動化に対処する、日本企業の新たな人材育成のあり方を模索し、海外でも活躍できる日本人マネジャーの適応と革新を展望する。
目次
第1章 本書の概観
第2章 経営学習論をめぐる社会的背景
第3章 組織社会化
第4章 経験学習
第5章 職場学習
第6章 組織再社会化
第7章 越境学習
第8章 今後の研究課題―グルーバル化に対応した人材育成の模索
著者等紹介
中原淳[ナカハラジュン]
1975年北海道に生まれる。1998年東京大学教育学部卒業。2001年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中途退学。2003年大阪大学博士号(人間科学)取得。2006年東京大学大学総合教育研究センター助教授。現在、東京大学大学総合教育研究センター准教授、東京大学大学院学際情報学府(兼担)、東京大学教養学部学際科学科(兼担)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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