近代日本金融史序説

近代日本金融史序説

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  • サイズ A5判/ページ数 589p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130401654
  • NDC分類 338.21
  • Cコード C3033

出版社内容情報

1880年代後半の企業勃興期から1900年代後半の日露戦争直後にかけての産業資本確立過程において,産業企業を支えた銀行中心の「間接金融体制」が果たしてきた重要な役割を,多様なデータを基に論証し,そのシステムの形成過程,機能,実態を克明に描く.

内容説明

本書は、全体の土台をなす産業金融史のまとまった実証部分と全体の骨格を示す概論部分を省いた個別論文の集積であるが、各論文は産業革命期の間接金融体制の諸局面を可能なかぎり深く掘り下げ、外国銀行の圧倒的な力量に押され気味だった維新期日本の金融システムが、大きく成長して産業革命を資金面で力強く支えるとともに、近隣アジア諸国に向けて資本輸出を行うまでになる軌跡を具体的に跡付ける。

目次

序章 課題と方法
第1章 幕末維新期の外国銀行
第2章 銀行創設前後の三井組
第3章 日本銀行信用の意義
第4章 横浜正金銀行の貿易金融
第5章 地方銀行の成立過程―地方銀行と都市銀行の文化
第6章 百三十銀行と松本重太郎
第7章 幕末維新期の山城茶業
第8章 横浜生糸売込問屋の前貸金融
第9章 阪神金融市場と紡績手形
第10章 近江鉄道の建設と金融
第11章 株式会社の発展と株主層
第12章 資産家層の形成と資本輸出
終章 結論と展望