頼山陽の思想―日本における政治学の誕生

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  • サイズ A5判/ページ数 333,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130362511
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C3031

出版社内容情報

これまで見過ごされてきた著作『通議』を綿密に分析し、政治理論家としての頼山陽を描き出し、明治以来の解釈を根底から覆す。

尊王討幕のイデオローグ,歴史家,文人……我々が頼山陽に抱くイメージはどれも誤りである.本書は,従来見過ごされてきた著作『通議』に徹底的に向き合い,その一貫した政治思想を剔抉,頼山陽を統治理論家として捉え直す.緻密な史料読解とシャープな分析で,明治以来の山陽解釈を根底から覆す野心的試み.

<strong>【渡辺浩氏・推薦】</strong>
「頼山陽は尊王論者ではなく,浮薄な文人でもない.その歴史認識に基づく精緻な統治理論を築いた理論家だ――そう著者は主張する.つまり,明治以来のほぼすべての山陽解釈をくつがえそうというのである.」

序 章 頼山陽とは何者なのか
第一節 既存のイメージ 
第二節 主著の構想と成立
第一章 頼山陽以前
第一節 中国における正統論の系譜 
第二節 日本における政治学の源流
第二章 「君主論」の成立――頼山陽
第一節 「勢」を論ず 
第二節 英断の君主 
第三節 統治の方法
第四節 統治の正統
終 章 維新前夜
第一節 「正統」論の危険
第二節 公儀の崩潰

【著者紹介】
濱野 靖一郎
濱野靖一郎:法政大学法学部兼任講師

目次

序章 頼山陽とは何者なのか(既存のイメージ;主著の構想と成立)
第1章 頼山陽以前(中国における正統論の系譜;日本における政治学の源流)
第2章 「君主論」の成立―頼山陽(「勢」を論ず;英断の君主;統治の方法;統治の正統)
終章 維新前夜(「正統」論の危険;公儀の崩潰)

著者等紹介

濱野靖一郎[ハマノセイイチロウ]
1977年テヘラン市生まれ。2000年立正大学文学部卒業。2003年二松学舎大学大学院文学研究科博士前期課程修了。2009年法政大学大学院政治学研究科修士課程修了。2012年法政大学大学院政治学研究科博士後期課程修了。現在、法政大学法学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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