出版社内容情報
国家の規制措置としてあらわれる「間接収用」につき、国際投資法を対象に、国際法上の議論を歴史的に検討し外国の法整備を明らかにすることなどを通じて、日本法の現状と課題を浮き彫りにする。「間接収用」に対する補償の基盤を明快に解き明かした基本文献。
【目次】
序 章 国家による規制措置と「間接収用」
第1節 国際投資保護協定上の「間接収用」
第2節 先行研究
第3節 なぜ「効果のみ」を考慮するのか、「効果以外の要素も」考慮するのか
第4節 先行研究の問題点
第5節 問われるべき問題
第6節 本書のアプローチ
第1章 国内法における規制と補償
第1節 米国
第2節 シビルロー系諸国
第3節 アジア諸国
第4節 ブラジル
第5節 章括
第2章 国際法上の収用と補償の根拠
第1節 収用法創成期の議論
第2節 独占と補償
第3節 国有化と補償
第4節 権利の移転を伴わない財産権の侵害と補償
第5節 イラン米国請求権裁判所判決における間接収用
第6節 章括
第3章 補償の根拠としての不当利得概念と権利の移転
第1節 国内法上の不当利得概念と国際法上の不当利得概念
第2節 学説上の不当利得と権利の移転を巡る混乱
第3節 実行・判例の検討
第4節 収用とみなされるのは権利の移転を伴う場合に限定されるか
第5節 章括
第4章 公正衡平待遇義務規定との関係
第1節 公正衡平待遇義務規定の起源と元来の内容
第2節 間接収用規定と公正衡平待遇義務規定の関係
第3節 間接収用規定不要論とその妥当性
第4節 章括
第5章 国際投資仲裁判断の評価
第1節 条約解釈における本研究の意義
第2節 国際投資仲裁判断において用いられた基準
第3節 投資仲裁判断で用いられた基準に対する評価
第4節 あるべき基準
第5節 合法な間接収用の典型事例
第6節 章括
終 章 間接収用の法理
第1節 本書の検討内容
第2節 間接収用とは何か
第3節 残された課題



