出版社内容情報
元来,個別の創作者に帰属すべきはずの著作権が,なぜ法人等に帰属するのか.デジタル著作物やネットワークに関する諸現象にも留意し,アメリカ・イギリス・ドイツの法制度との比較法的考察をふまえて,職務著作制度の理論を再構築し,新たな解釈論を展開する.
目次
第1部 創作者主義の変遷過程における位置づけ(わが国の職務著作制度;創作者主義の歴史的変容と比較法上の位置づけ;創作者主義に課せられた検討課題)
第2部 著作権法上の諸法理・諸制度による解決手法とその限界(法人等への権利帰属の手法;著作者人格権の本質論と制限;権利の帰属の基準時・判断資料と権利の帰属手法のモデル)
第3部 職務著作制度の再構成(労働関係における権利の帰属に関する考慮要素;わが国著作権法改正の方向性;現行法規整の修正(立法論)
具体的要件・効果(立法論))
第4部 著作物のデジタル化・ネットワーク化と職務著作制度(コンピュータ創作物;デジタル著作物)
著者等紹介
潮海久雄[シオミヒサオ]
1965年神戸市に生まれる。1998年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位修得退学。香川大学法学部講師。筑波大学大学院ビジネス科学研究科助教授
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