出版社内容情報
証券取引の国際化にともない,証券のオフショア発行や外国証券の国内発行が増加している.こうした国際的な証券取引に際しての会計情報開示に関する基本政策を,米・英・独の状況を参照しながら検討し,日本の今後の渉外的証券取引規制のあり方を模索する.
内容説明
本書は、証券取引の国際化に伴い、証券規制の適用について生じている問題を、米国および英国の事情を参照して考察したものです。第1章では開示規制の適用限界につき、また第2章では外国発行者が提出する財務諸表で用いる会計基準について検討しています。
目次
序章 問題の所在(証券取引の国際化が開示規制に及ぼす影響;わが国規制の概観 ほか)
第1章 開示規制の及ばない証券取引(米国オフショア発行証券規制の問題;英国におけるユーロ債市場規制の問題 ほか)
第2章 開示書類の作成基準(自国主義とその限界―米国における外国財務諸表規制;相互主義の問題―英国における外国財務諸表規制ほか ほか)
結章 わが国国際証券取引の現状と課題(開示規制の及ばない証券取引に関する問題;開示書類の作成基準に関連する問題 ほか)
著者等紹介
青木浩子[アオキヒロコ]
1964年日本に生まれる。’97年米国ペンシルベニア大学法学博士(S.J.D.)’98年東京大学法学博士、現在千葉大学助教授
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