出版社内容情報
民族対立が国家解体を導いたユーゴスラヴィア．しかし２０世紀初頭，その後のユーゴ建国の基礎を形作る連合が民族対立を克服して成立した．いかにして多民族共存の体制が形成されたのか．本書は，この過程を実証的に解明し，民族問題への新たな視座を提示する．
内容説明
本書は、オーストリア＝ハンガリー二重帝国統治下におけるクロアティアの政治動向を取り扱ったものである。
目次
序章 近年のナショナリズム研究における動向
第１章 「クロアティア人・セルビア人連合」の歴史的意味
第２章 ナゴドバ体制の確立（１８６７‐１８８３年）
第３章 クエン＝ヘーデルヴァーリ政権時代（１８８３‐１９０３年）
第４章 「クロアティア人・セルビア人連合」の成立過程（１９０３‐１９０５年）
結章 オーストリア＝ハンガリーとクロアティア人ナショナリズム
