目次
総論 権力、コネクティビティ、ネットワーク
第1部 国家体系とイスラーム共同体(国家間のつながりを考える―イスラーム国家体系再論;イエメン・ラスール朝とラバ―モノをめぐる王権とネットワーク;近世南アジア支配層の宗教横断的なつながり―ムガル帝国とマイスール王;オスマン法学と立憲的カリフ制)
第2部 オスマン的秩序から近代国家体系へ(オスマン帝国のアフドナーメと国家体系―近世初期の対ヨーロッパ関係;帝国の内と外の間―オスマン帝国の「附庸国」再考;アフドナーメから通商条約へ―18世紀におけるオスマン外交文書の変容;アラビア語国際法学における国際法の基礎づけ)
第3部 帝国とコネクティビティ(オスマン帝国のウラマー―職階制と血縁・地縁的結合;ムガル帝国における人的統合―マンサブ制度の人事と俸給;重なる紐帯、移ろう信頼―ロシア帝政末期アストラハンのムスリム社会)
著者等紹介
近藤信彰[コンドウノブアキ]
1966年生。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程。博士(文学)。ペルシア語文化圏史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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オスマン帝国とサファヴィー帝国: 1555年のアマスイヤ講和から1639年のゾハープ講和まで戦争と講和を繰り返す 1722年までオスマン帝国のウラマーはサファヴィー帝国との外交問題に関与せず イスラーム法: 各国で異なる運用・国家利益に応じて利用 君主はイマーム/カリフ 敵対勢力を不信仰者として非難 外交: 定めはないが書簡は国際関係の重要史料 16-17世紀のムスリム君主間ーペルシア語・オスマン・トルコ語が使用・位階重視 イスラーム国家体系: イスラーム法<君主の利益 法学者の法勧告ー状況に応じて発出2025/02/03