出版社内容情報
近代日本政治史研究の基本文献として今なお高い評価を受けている名著を、待望の新装復刊。満州事変から2・26事件までを描く。
政党内閣制とワシントン体制は,1931(昭和6)年9月の満州事変,翌年の5・15事件の突発により,致命的な衝撃を受ける.政党政治は崩壊し,挙国一致内閣が成立するが,2・26事件に追い打ちをかけられる.既成政党の凋落と軍部の覇権確立の道のりを描き出す.【初版1980年】
【著者紹介】
升味準之輔:元東京都立大学名誉教授
内容説明
対外閉塞から誘発された満州事変および国家改造運動は、元老と政党政治に決定的打撃を与えた。ワシントン体制と政党内閣制の崩壊―「実践的部分」の融解した明治国家がきしみをあげ、変質をはじめる。
目次
第16章 満州事変と国家改造運動(満州事変;国家改造運動)
第17章 挙国一致と政党(斎藤内閣;岡田内閣)
第18章 二・二六事件(尊皇討奸;奉勅命令;事件以後―陸軍と政党)