内容説明
グローバル化する世界で政治と経済はいかに絡み合っているのか。緊張に満ちた両者の関係を、通商、金融、開発、環境、人の移動などを題材に、理論と実証により解き明かす。
目次
序章
第1章 国際政治経済における力と秩序形成
第2章 経済的相互依存と制度化
第3章 国際政治経済論における批判理論
第4章 通商政策・通商制度の政治経済学
第5章 国際金融の政治経済学
第6章 開発と環境
第7章 グローバル化と地域統合
著者等紹介
飯田敬輔[イイダケイスケ]
1960年神奈川県に生まれる。1984年東京大学大学院社会学研究科修士課程修了。1990年ハーバード大学大学院博士課程修了、Ph.D.(政治学)。東京大学大学院法学政治学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yo
4
国際政治の1分野である、国際政治経済(IPE)についての本。前半で国際政治の各理論のIPEバージョンを説明し、後半では国際貿易体制、国際金融、開発と環境、グローバル化といったIPEの主要テーマについて理論と合わせながら論じていく。文章が平易なだけでなく、章の頭で問いを立ててくれるのでそれを確認しながら読めるし、章の最後には要点をまとめてくれるので、読んだ後に確認もできる。IPEだから仕方ないのかもしれないが、ちょっと経済学の理論が多く登場してきて理解が難しい所もあったが、全体としてはかなりわかりやすい。2015/08/25
Moloko
1
リアリズム、リベラリズム、批判理論などの基礎理論+応用編の通商、通貨などの各論的テーマといった構成で、ページ数が他の教科書に比べて圧縮的で、書きぶりもコンパクトなのでかなり読みやすい。2016/07/01
TAKA
0
授業中に指定された参考文献の中の一冊。とても分かりやすくて読みやすかった。体系的に書かれていて、非常に参考になった。東大で実際に使われている教科書だとか。2014/09/19
katashin86
0
国際政治経済学入門として非常にまとまっている基本テキスト。この内容は現代人にとってもはや常識ではなかろうか。2012/08/28
TM
0
国際政治を分析するにあたって主要な理論について説明が加えられており初心の一冊としてはかなり読みやすい