出版社内容情報
イスラームの深みと豊かさの源泉に,人類学,歴史学,思想研究の協働が新たな視点を示す.聖者信仰,スーフィー思想,教団,預言者一族崇敬の4つの主題の下に,事例研究と理論を結合した研究の再構築が,イスラームの歴史と現在との総合理解に道を開く.
内容説明
思想研究・歴史学・人類学の協働のもと、スーフィズム・聖者信仰複合の研究を通してイスラームの歴史と現在との総合理解に道を切り拓く。
目次
スーフィズム・聖者信仰複合への視線
1 聖者信仰(聖者信仰研究の最前線―人類学を中心に;ガザーと聖者、その記述と観念―エヴリヤ・チェレビーの『旅行記』から ほか)
2 タサウウフ(タサウウフ研究の最前線―思想研究の立場から;神秘主義の聖者とイマーム派のイマーム ほか)
3 タリーカ(タリーカ研究の現状と展望―道、流派、教団;タリーカにおける世襲の問題 ほか)
4 サイイド・シャリーフ(サイイド・シャリーフ研究の現状と展望;シャリーフィズム、象徴、歴史 ほか)
著者等紹介
赤堀雅幸[アカホリマサユキ]
1961年生。上智大学アジア文化研究所助教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学(人類学,中東研究)
東長靖[トウナガヤスシ]
1960年生。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退(イスラーム学)
堀川徹[ホリカワトオル]
1950年生。京都外国語大学外国語学部教授。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(中央アジア史)
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感想・レビュー
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Go Extreme
1
スーフィズム 聖者信仰 スーフィズム聖者信仰複合 イスラーム主義の相対化 イスラームの今 イスラーム地域研究 普遍性と多様性 スーフィーとワリー オスマン帝国の聖者像 イスタンブル征服伝説 血縁と聖性 楽曲を伴うジキル マイズバンダルソング 聖者の系譜 アウラッド 霊的な継承者 コリファ タサウウフ スーフィズムの構造 スーフィー聖者 ワリー 預言者の教友 サハーバ スーフィズムのイスラーム的正当性 サイイドシャリーフ 預言者ムハンマドの血統 モロッコのシャリーフィズム ナスブとバラカ 北インドのサイヤド2025/04/19
可兒
1
シーア派の『お家』信仰を強調した本を先に読んでいたのがよかったのかどうなのか2012/07/19
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- 和書
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