出版社内容情報
中東,中国,東南アジアの3つの地域を対象に,所有・契約・市場・公正をテーマに,原理的レベルで比較する.比較の座標軸からアジアを見直し,アジアのフィールドで展開するプレーから現代社会を見直す鍵をみつける.歴史,法,経済,文化人類などの研究者による時代と地域を超えた共同研究.
内容説明
中東・中国・東南アジアを舞台に浮上する新たな地域像。人間が作りなした秩序とはどのようなものでありうるか。異なる地域・時代をフレキシブルに比較し、社会秩序を原理的に問い直す。
目次
序 原理的比較の試み
1 所有―自己・他者・万物の関わり(土地を売ること、人を売ること―「所有」をめぐる比較の試み;イスラーム法における所有権の構造―基体果実と使用果実を中心として ほか)
2 契約―神・共同体・個人(合意と契約―中国近世における「契約」を手掛かりに;当事者の世界と法廷の世界―イスラーム法における契約 ほか)
3 市場の関係論的秩序(比較社会論から見た市場と利得;イスラーム市場社会の歴史的構造 ほか)
4 公正―秩序の考えかた(中国における公正―生存と政治;アドルと「神の価格」―スークのなかのマムルーク朝王権 ほか)
研究会の軌跡
著者等紹介
三浦徹[ミウラトオル]
1953年生。お茶の水女子大学文教育学部教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(アラブ・イスラーム史)
岸本美緒[キシモトミオ]
1952年生。東京大学大学院人文社会系研究科教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(中国明清史)
関本照夫[セキモトテルオ]
1947年生。東京大学東洋文化研究所教授。東京大学大学院社会学研究科修士課程修了(文化人類学)
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感想・レビュー
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