出版社内容情報
熱帯林におおわれたソロモン諸島は、20世紀後半から経済のグローバル化とともに商業伐採の最前線の場となった。開発と環境保全のはざまで揺れるソロモン諸島の人びとの生活世界を、地域社会から浮き彫りにする。
内容説明
近年のグローバル化とともに商業伐採の最前線となったソロモン諸島。ミクロコスモスのなかで独自の文化をはぐくんできた住民たちは、外部の論理と衝突し、内部でもさまざまな葛藤を繰り返している。開発と環境保全のはざまで揺れるソロモン諸島の人びとの生活世界を、地域社会から浮き彫りにする。
目次
熱帯林のなかの生活世界―ソロモン諸島のエスノヒストリー
1部 開発のなかで暮らす人びと(ライフスタイルの変容と健康・栄養;急速な人口増加の成因と帰結;民俗知識に基づく人間・植物・動物の関係)
2部 村のなかからみる開発(森林伐採の受容にみる「伝統」と「近代」の葛藤;商業伐採にともなう森林利用の混乱と再構築;持続的商業伐採が引き起こす社会変容)
3部 開発への社会的対応(国家政策に抗する森林開発;開発に生きる女性たち)
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