出版社内容情報
独自の概念とシステム構成で,実際政治の多様な進行経過に踏み込み,政治の構造を把握する筋道を明らかにする.日本人の生活感覚・意識と行動などを座標軸に,日本の社会と文化を浮彫りにする. 東京海上各務記念財団優秀著書賞受賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Haruka Fukuhara
6
なかなか味がある。2017/08/09
akanishi
0
全般としては、政治学と言うよりも、昭和あるある、とか、世渡り術、だったりもする。 政治教育のメディアは書物、雑誌、新聞、ラジオ、テレビと来たところまでを描いているが、その後のインターネットについて誰かに解説してほしいと願う。2016/01/12
横丁の隠居
0
著者・京極純一先生ご本人が「文武両道」といっていた「文」にあたるのだろうか、あまり数値的解析を伴わない日本の政治に関する概論である。1983年の出版であるから55年体制までしかカバーしていないが、ここで論じられる政治過程の力学は現在の日本の政治にも十分通用すると思う。「権力の運用」「正論の政治」「権勢の政治」など思わずにやにやしてしまう「まじめな」記述が続く。日本の政治の原風景が裸にされているといっていい。表紙絵は例の大作を東大の事務屋にゴミに出されてしまった宇佐美圭司によるものである。2020/11/29