出版社内容情報
日々の生活を脅かす重大犯罪である放火罪.近時,建築技術の進展等による建造物の大規模化・難燃化の影響もあり,新たな解釈論の構築が求められている.本書は,豊富なデータで放火の実態を実証的に分析し,また,関連判例を徹底的に検討して,実質的・合理的な放火罪解釈論のあり方を追究する.
内容説明
本書は、放火罪の客観的な成立範囲に関する問題点を分析して、公共の危険概念、焼損概念をはじめとする放火罪解釈に関するより妥当な結論を探究しようとするものである。またその検討を通して、刑法解釈学のあり方についても若干の考察を行っている。
目次
第1章 放火の実態の統計的分析(わが国における放火の実態;都市部における放火の特徴 ほか)
第2章 公共危険犯論の検討(わが国における従来の公共危険犯論;ドイツにおける公共危険犯論 ほか)
第3章 焼損概念の検討(従来の判例および学説;ドイツにおける放火罪 ほか)
第4章 放火罪解釈の方向性(構成要件概念と抽象的危険犯;放火罪における公共の危険の意義と構成要件解釈 ほか)
著者等紹介
星周一郎[ホシシュウイチロウ]
1969年愛知県に生まれる。1992年東京都立大学法学部卒業。東京都立大学法学部助手、コロンビア大学ロースクール(米国)客員研究員を経て現在、信州大学経済学部助教授
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