法の実現における私人の役割

法の実現における私人の役割

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  • サイズ A5判/ページ数 230p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130311267
  • NDC分類 327
  • Cコード C3032

出版社内容情報

法の目的を実現する手段は多種多様であるにもかかわらず,なぜ日本では私人(=一般人)による法・法制度の利用は少ないのか.日本の法制度の特質と実態を分析し,日米比較を通じて一般人による法の実現の必要性を説く.巻末対談は,格好の現代日本入門.
2005年6月待望の復刊

目次

弁護士の利用(弁護士の数;弁護士報酬;民事事件における法律扶助制度)
当事者適格の拡大(代表訴訟;市民の提起する公的訴訟―納税者訴訟その他;公的機関の行為を争う訴訟についての当事者適格の拡大;Class Action)
行政機関による私的訴訟の援助(証拠の蒐集;政府勝訴判決のprima facie evidenceたる効力;私人の訴訟への政府機関の参与―特にamicus curiaeについて;私人の請求権の行政機関による取立て;わが国における状況)
自力救済
損害賠償(損害賠償額の算定および懲罰的損害賠償;2倍・3倍賠償および最低賠償額の法定;損害賠償の抑止効果―民事・刑事の峻別についての再検討;財産刑と損害賠償―サンクションの多様化)
対談 法の実現における私人の役割

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひでっち

1
刑法の佐伯先生の『制裁論』の中でも本書が触れられていたため、内容的にはやや古いのですが読んでみました。法の利用者に対するインセンティブ付けまで検討されている米国に対し、日本では法によって決められているのだからそれを守るのが当たり前との意識が強そうだというのは、現在でもその通りかと思います。先日読んだある金商法の本にもエンフォースメントについて触れられていましたが、割かれているページ数はそう多くはありませんでした。立法過程や学会における今後の議論の深化を期待したいです。2010/12/26

YY

0
インセンティヴ付与が必要だ、など、首肯できる部分もある。しかし、所詮英米法礼賛の書に過ぎない印象。「ドグマティズムである」、と従来の法を批判するが、そのドグマーティクを崩した後に何が起こるかを考えていない。はっきり言って、不愉快極まりない本。2012/11/03

煮卵

0
「社会学や文化学、あるいは心理学や歴史学など諸分野との融合研究が必要なんだな。」という感想ですね。

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