出版社内容情報
生命科学や創薬研究ラボの観察をとおして、科学研究における知識産出の動態を比類ない精度でとらえる現代科学論。
内容説明
研究組織の戦略選択、技術革新との関係、国家的な政策とラボ運営、巨大プロジェクトに向けられる期待の動き、そして組織事故やリスク管理…。質的な民族誌的研究、歴史的な分析、さらに政策過程、組織理論、学習理論等の方法を横断し、科学という深く社会的(あるいは文化的)な営為の総体を観察する。
目次
1 研究実践のミクロ分析(リサーチ・パス分析―研究実践のミクロ戦略について;組織としてのラボラトリー―意味と調整のダイナミズム;知識移転の神話と現実―技能のインターラクティブ・モデル)
2 研究実践のマクロ分析(研究過程のレジリエンス―逆境と復元する力;ラボと政策の間―研究、共同体、行政の相互構成;巨大プロジェクトの盛衰―タンパク3000計画の歴史分析;知識インフラと価値振動―データベースにおけるモノと情報)
3 リスク、組織、研究体制(科学の防御システム―組織論的「指標」としての捏造問題;因果のネットワーク―複雑なシステムにおける原因認識の諸問題;身体、テクノロジー、エンハンスメント―ブレードランナーと記憶装置;日常的実験と「実験」の間―制約の諸条件を観る:リスクを飼い馴らす―危機管理としての救急医療)
著者等紹介
福島真人[フクシママサト]
東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院社会科学系博士課程修了、博士(学術)。東京大学東洋文化研究所助手、国際大学助教授等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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比丘尼坂