出版社内容情報
冷戦の終焉以後,世界的な規模での国民国家体系の動揺に伴って,国際関係理論の分野でも従来の枠組みが問い直されようとしている.本書は,対立から共存に至る国際関係の展開に沿って,新しい考え方を体系的に提示する意欲作.学部の中級テキストとしても最適.
目次
序章 国際政治学の基本枠組みとその動揺
第1部 主権国家の国際関係(戦争と平和;外交ゲーム;地域統合)
第2部 相互依存の国際関係(相互依存深化のなかの国際摩擦と国際秩序;交流と秩序をめぐる紛争;国際交流の安全保障)
第3部 人間集団の国際関係(国民国家相対化のダイナミズム;エスニシティと政治統合;国際社会の地域認識;共存の知恵と国際的共同体)